こんにちは。わいんとくすりです。
みなさんはChianti Classico Collection(キャンティ・クラシコ・コレクション)をご存知でしょうか?
Chianti Classico Collectionはトスカーナ州の代表的銘柄であるChianti Classico(以下、キャンティ・クラシコ)の試飲会で、毎年2月に開催されています。
え?「行くのか?」って?
もちろん、「行き(け)ませんよ!」だってイタリアだもの…。
気を取り直してChianti Classico Collectionについてみていきましょう。
キャンティ・クラシコについて

まずはキャンティ・クラシコについて簡単におさらいしておきましょう。
キャンティ・クラシコは1984年にキャンティの1地域として認定されたDOCGです。しかしながら、歴史的な背景から、1996年に独立した銘柄として認められました。
広域のキャンティに比べて、フィレンツェとシエナの間にある丘陵地帯に生産地域が限定されます。クラシコというだけに、伝統的にキャンティを生産していた地域だけが名乗ることを許されています。

この地域はさらに8つの地域(UGA)に細分化されていますが、ここでは長くなるので割愛させていただきます。
ブドウ品種はサンジョヴェーゼを80%以上使用することが義務付けられており、熟成規定なども細かく決められています。2014年より認定された最高格付けであるグラン・セレツィオーネはサンジョヴェーゼの割合が90%以上、ブドウ品種も限定され、熟成規定も30ヶ月以上とより厳しくなっています。
さらに深い情報に関しては、以下にありますので、覗いてみてください。
Chianti Classico Collectionとは

Chianti Classico Collectionはキャンティ・クラシコ協会が主催する試飲会で、その年にリリースするワインをお披露目する場になります。フィレンツェにて毎年2月に行われており、2025年は17,18日に開催されるようです。
試飲会といってもその規模は大きく、キャンティ・クラシコのテイスティング会としては最大級になります。世界中のインポーターやワインジャーナリストはもちろんのこと、一般のワイン愛好家の方も参加可能のようです。一般参加OKはうれしいですね。
参加するワイナリーは200以上!これだけ多くの生産者と直接お話ができることは少なく、とても貴重な機会です。さらに会場ではガイド付きのツアーなどのサービスも提供されており、詳しいお話も伺うことができるようになっています。
参加するワイナリーはCastello di MonsantoやCastello di Ama、Riecineなどの有名どころを初め、日本では見かけないようなワイナリーも数多く参加しています。
テイスティングアイテム

試飲で提供されているワインはスタンダードなキャンティ・クラシコはもちろんのこと、リゼルヴァやグラン・セレツィオーネ、甘口ワインであるヴィンサントも試飲できるようです。
キャンティ・クラシコを生産しているワイナリーのホームページを見てみると、多くのワイナリーがオリーブオイルの生産を行っていることに気がつきます。イタリア人はワインだけではなく、オリーブオイルにも情熱を注いでいる生産者は多いのだとか。
このChianti Classico Collectionでは自慢のオリーブオイルについても比較試飲できるスペースがあるようです。
これだけ色々体験できて入場料は30ユーロ(約5000円)と良心的な価格設定です!開催時間も10時から19時まであり、1日かけて十分満喫できる、まさに大人の遊園地といったところでしょうか。
ひとつひとつのワイナリーをめぐるのはとても大変ですが、こういったイベントであれば一度に多くの生産者のお話を聞き、お気に入りのワインを見つけることが出来そうですね。
開催地がイタリアなので、なかなか参加することは難しいですが、機会があれば是非訪れたいイベントです。
まとめ
いかがでしたか?今回はChianti Classico Collectionについて記載をさせていただきました。
2024年はキャンティ・クラシコにとって100年、グラン・セレツィオーネが誕生して10年の節目を迎えた年でもあり、大変活況だったようです。
その翌年である2025年、今回はどのような催しとなるのかとても楽しみです。
日本在住の身として、最大の欠点は遠すぎるということですね。日本ではGamberorosso trebicchieriの試飲会も行われていますが、業者向けなので一般の参加はありません。一般参加型のこういったイベント、日本でもないかな。
キャンティ・クラシコ以外にもその年の試飲会は開催されているようなので、タイミングよくイタリアを訪れることがあれば是非参加してみたいものです。
ここまでご一読いただきありがとうございました。また次回の記事でお目にかかりましょう。

薬剤師/2023ワインエキスパート/イタリアワイン好き/寅年
とあるワインバーでワインのセミナーを聞き、ワインを学習の対象として見るようになりました。さらに体系的な勉強がしたいと思い、2022年にワイン検定ブロンズ、シルバー、2023年にJSAワインエキスパートを取得。このブログでは試験で得られないイタリアワインの面白さをお届けしていきます。
コメント