みなさんこんにちは。わいんとくすりです。
今回はイタリアワインのCA’MARCANDA PROMIS 2021のテイスティングレポートです。ワインを実際にいただいての感想を忖度なしで記載していきたいと思います。
CA’MARCANDA PROMISはイタリアワインの帝王、アンジェロ・ガヤ氏がトスカーナ州のボルゲリエリアで醸すエントリーレンジのワインです。
味わいは熟成可能なポテンシャルを感じさせつつ、若いタイミングでもこちらに寄り添ってくれる。そんな印象を受けるワインでした。ボルゲリのワインを初めて知るうえでまずは試したい1本です。
ワイン味わいは生産者や醸造過程を知ることでより味わい深くなっていきます。それらの点も踏まえて確認していきましょう。
このレポートは2024年10月現在でのレポートです。ワインは飲むタイミングや保存状態によってその品質は大きく左右されます。また、官能表現になりますので、当然個人差もありますので、その点はあらかじめご了承ください。
CA’MARCANDA について
CA’MARCANDA はイタリア、トスカーナ州のボルゲリエリアでワイン造りを行う生産者で、イタリアワインの帝王として有名なアンジェロ・ガヤ氏が1996年に立ち上げました。
早速現地のウェブサイトを確認しようと思ったのですが、そこにあるのはなんと連絡先だけ。どこかにリンクがあるのかと思いましたが見当たらない。世界的な生産者でしたので、これは意外でした。
もし気になるかたは訪れてみてください(笑)。リンクはこちら「CA’MARCANDAの現地サイト」。
気を取り直して集められる情報を整理してみましょう。
DOCボルゲリはボルドー系品種で世界に認められたワイン「サッシカイア」を中心にスーパータスカンとして現在も高い注目度を集めているエリアです。
ボルドー系ということは品質を安定させるため、ワインはブレンドで造られるのが基本になることは想像に難しくありません。
ピエモンテ州で主に活躍されるアンジェロ氏は単一品種でのワイン造りを行われていたのですが、CA’MARCANDAの地を手に入れることで、アンジェロ氏のブレンドワイン造りがここからはじまりました。
CA’MARCANDAの名前の由来は「望みのない交渉」。ピエモンテ州の方言です。
アンジェロ氏はCA’MARCANDAの土地を得るために地主との交渉に幾度となく足を運んだそうです。その回数なんと18回。熱意ある交渉の結果、土地を手に入れることができたのです。この出来事がワイナリー名になっています。
ここでCA’MARCANDAのラインナップを紹介します。
基本情報 ~栽培・醸造~
ワインの基本情報は以下の通りです。
3種類の品種を別々のタンクで15日間発酵、浸漬。バリックで12ヶ月熟成後にブレンド。その後、瓶内で数ヶ月間の熟成を経て市場へ出回ります。
残念ながら醸造の詳しい情報は見つけることができませんでした。
ボルゲリ2021|ヴィンテージ情報
2021年のボルゲリエリアのワインは評価サイトで高得点を得ており、Wine Adovocateは94T、 Wine Spectatorでも99点と高評価を得ているヴィンテージです。
ボルゲリ/ボルゲリ・サッシカイア コンソーシアムでも2021年は偉大なヴィンテージになる可能性を示唆しています。
冬から春にかけて多くの雨が降り、土地には十分な水が蓄えられました。春は乾燥した寒い日が続き、霜が2回降りたこともあり、ブドウ木の育成サイクルに若干の遅れがみられました。幸いなことに被害はほとんどありませんでした。
6月になると散発的な霧雨がある程度で、過去10年で最も乾燥した年の一つです。7月、8月は北西からふく風のおかげで、果実はゆっくりと熟すことができています。夏は比較的涼しく、水不足に悩まされることはありませんでした。
収穫は例年より1週間ほど遅れて始まったようです。
総評として2021年は非常に乾燥していて、適度に涼しい年で、ボルゲリのユニークさ、力強さ、繊細さ、優雅さがバランスよく調和しています。
実際にテイスティングをしてみて
まとめ
CA’MARCANDA PROMIS 2021のテイスティングレポートでした。
充実したブドウの良さを感じ、凝縮感、タンニン、酸のバランスがとても良いワインでした。熟成に耐えうるポテンシャルを秘めていますが、今飲んでも十分楽しめるワインです。エントリーレンジということもあり、あまり考えずに飲んだ方が楽しめると感じました。
温度帯は16度くらいからスタートして、ゆっくりと温度を上げながら飲むと色々な変化があって楽しめると思います。そんなに安いワインではありませんが、機会がありましたら、ぜひ試してみてください。
ここまでご一読いただきありがとうございました。また次回の記事でお目にかかりましょう。
飲兵衛薬剤師
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